(Lila the Polar Bear, female 10 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2025.07.19)
7月第3月曜日は「海の日」、そして「発泡スチロールの日」。それに伴い、毎年この時期に、全国各園館のホッキョクグマに魚をプレゼントする「シロクマキャンペーン」を実施されている発泡スチロール協会。
現在円山動物園では、リラ(メス/10歳)、ララ(メス/30歳)、ライト(オス/11歳)の3頭が暮らしていますが、3頭それぞれにブリが1匹ずつ寄贈され、特別給餌は2025年7月19日(土)に行われました。
当日の朝発表された動物ガイドのスケジュールでは、11時〜ホッキョクグマガイドとあるだけで、特別給餌のお知らせ等はありませんでした。ガイドは、ホッキョクグマと発泡スチロールを関連付けたお話も加えられた、この日限定の特別バージョンの内容でした。
11時からのホッキョクグマガイドが終わると同時に、屋上からプールにブリが1匹投げ込まれました。
魚投入の瞬間のリラの表情。目の輝き度が違い、まさにハンターです。
遊びで何度も飛び込んでいるリラですが、瞬発力が違います。位置的に飛んでくるブリは見られませんでしたが、リラはおそらくブリ投入とほぼ同時に飛び込んだのでしょう。
「とったどー!」
ロケットリラの速さでブリが沈む前にキャッチしていました。普段の遊びは自主トレの一環なのだと感じた場面でした。
食べる場所は、洞窟の中。ブリは骨も固めで大きいと思いますが、尻尾から食べ始め、時間をかけて頭までゆっくり食べていました。
ブリは成長段階によって呼び名が変わる「出世魚」。
モジャコ(稚魚)→ワカシ(35cm以下)→イナダ(35-60cm)→ワラサ(60-80cm)→ブリ(80cm以上)
標準的には 80cm/8kg超えの大きく成長したものがブリと呼ばれるようですが、地方によっても多少違いがあるとか。
ホッキョクグマたちがデカ過ぎるのか?ブリが小ぶりなのか?
今回はブリがブリでないように見えました。
ララには、いつものお昼給餌のタイミングでブリが登場しました。
普段の餌はその場で食べますが、特別な魚は必ず寝室まで運んで食べるララ。
これは昔からではなく、24歳以降、旧世界の熊館に戻ってきてからのこと。
巨大なドナルドソンや鮭をバリバリ食べていたララを見られたことが懐かしいです。
午後からは、リラとの交替の時間にライトにブリがプレゼントされました。ガス管の中に隠されたブリを、傾けて出したライト。動作がゆっくりのライトはのんびり屋さんのようにも見えますが、たくさん経験をして、小さな達成感を積み上げて行って欲しいものです。
ブリの咥え方もおぼつかない感じでしたが・・
犬歯に突き刺して、長距離運ぶ技も身につけた?ようです。
ほんと、ライトが咥えると大きいサバのように見えてしまうブリ。
魚プレゼントを中心とした2025年7月19日(土)の開園から閉園までの様子を、映像でまとめてみました。
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