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旭山動物園ホッキョクグマ「ホクトとピリカ」2回目の繁殖に向け同居中

(Polar Bear , Hokuto male 23 , Pirka female 18 , Asahiyama Zoo , 2024.03.11)
2023年2月14日(水)に、札幌市円山動物園から旭川市旭山動物園に移動したホッキョクグマのホクト(オス/23歳)は、2月15日(木)の午後から屋外に登場し、2月17日(土)からピリカ(メス/18歳)と同居を始めるという、トントン拍子のスピードで繁殖に向けスタートさせました。
2頭の間には、2021年12月10日に初めての子、メスのゆめが誕生しており、現在は神戸市立王子動物園で暮らしています。今回の繁殖挑戦が2回目となるホクトとピリカには、期待が寄せられており、2024年年末には再び朗報が聞けるといいですね。
今回は2024年3月11日(月)に訪問した、2頭の同居風景についてのレポートです。

冬期開園は10時30分開園。1月、2月は外国人観光客がとても多く感じられ、旭川駅と動物園間を運行するバスも1台では足りないほどの混雑ぶりでしたが、今日(3月11日(月))はたまたまなのか比較的空いている感じも受けました。3月に入り、ペンギンの散歩換羽及び積雪の状況を見ながら3月中旬ごろまで実施予定
開園してすぐに、ほっきょくぐま館へ向かうと、大水槽側の放飼場にはピリカ(写真)だけ、カプセル側にはルル(メス/29歳)が出ていました。屋外での同居期間中は張り詰めた空気が多く、今朝はピリカに少しだけ独りの時間をという担当飼育員さんの配慮でした。最近はホクトが離されることを拒み、屋内収容出来ないことがあり、昨夜も屋外で同居していたとのこと。今朝は屋内収容出来たので、それぞれ別室で給餌の時間を作り、ピリカだけが屋外に出てきて、のんびりとした時間を過ごしていました。朝の給餌もピリカは食べても、ホクトは食べず、ひたすらピリカの事に集中している繁殖期ならではの行動です。

お昼になり、ホクトも屋外に出てきたのですが、その顔を見て少しびっくり。先月2月15日に見た時に比べ一気に顔のハゲが増え、一か所からは出血。自分で擦って広げてしまったようです。黒やら赤やらなんだか歌舞伎メイクみたいになっていましたが、この直後行水したら、赤はきれいに落ちました。オスの思いがこういうところにも表れているという事でしょう。

壁側にピリカを追い詰め、タイミングを伺っているホクト。ピリカが移動すると、ホクトも合わせて移動します。

ゴロゴロする度にウォ〜ウォ〜と声を出すホクトは、駄々をこねる子どもみたいで可笑しかったりします。円山時代は放飼場が広いせいであまり聞こえなかったのか?旭山の反響する獣舎のせいなのか、今年のホクトは頻繁に鳴き声を聞くことが出来ました。

じんわり近づいては、ピリカの体を舐めたりもするホクト。2頭の気持ちのアップダウンは、大げさに言えば秒で変わるので、目が離せないところでもあります。

それぞれが落ち着き、向き合って休む時間もあります。この時間は比較的短め。

再び起き上がり、ピリカの周囲で様子を伺うホクト。ピリカとの距離を図ることに集中したあまり、背後の距離感を見誤ったホクト。いつものスタイルで、ごろんと・・・

お尻を電柵につけてしまいました。
いつもの慎重なホクトなら、きっとしなかったミスだろうと思うと、やはり気持ちがピリカ一点集中なのかな?と想像しました。

動物園の獣舎には、逸脱防止のためや、危険な箇所、触れてほしくない箇所等に電気柵が設置されているところがあります。生死に関わるほどの高電圧ではないものの、嫌がらなければ意味がないレベルの電流が、数秒おきに流されています。

時々、ガウガウする2頭。

そんな興奮時に、メスはチョロ、チョロッとおしっこを出します。ホクトはすかさずそのオシッコチェックをするところを見ると、敢えてオシッコを出させているのかな?とも思いました。繁殖期の動物の行動には、それぞれ特徴があって興味深いです。

今期のホクトとピリカの同居期間中、3月4~6日には交尾も確認されているそうで、今回も妊娠・出産の可能性が生まれているわけですが、現在もまだ熱い繁殖シーズンが継続中であり、確率アップのためにも、静かに見守っていきたいものです。

繁殖期のため、もぐもぐタイムは実施されていません。

旭山動物園のホッキョクグマ3頭の個体表示になりました。ホクトの写真が来園直後の茶熊なところがいいですね。

ルルは、カプセル側で自由に過ごしていました。思った以上に活発です。

プールには、ぬるっと入ります。足裏の毛玉がよく見える瞬間。

深いところまではいかず、半身浴程度で水浴終わり。

カプセル側放飼場は日当たりがいいので、雪解けも少し早め。まだ少し残った雪山に乗っかるルル。
隣から聞こえる賑やかガウガウも気にせず?マイペースに過ごして下さい。
日中の気温はプラス1〜2℃ながら、少し風吹く、肌寒い3月のホッキョクグマたちでした。

2024年3月11日(月)のホクトとピリカの同居の様子です。

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