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旭山動物園に無事到着したホッキョクグマ「ホクト」屋外に登場


2024年2月14日(水)に円山動物園から旭山動物園に移動した、ホッキョクグマのホクト(オス/23歳)は到着翌日から屋外放飼場に登場しました。1年3ヶ月前まで暮らしていた場所です、時間経過と共にいろいろ蘇る記憶もあるでしょう。各所のニオイを探りつつ現状を受け入れているようでした。旭山動物園には2つの放飼場があるので、初日はどちら側に出るかなと気になっていましたが、ピリカと半日交替で大きな水槽側を共有する形で、午後から登場してきました。2頭の娘である「ゆめ」は、ガラス面によく近づいてきたものですが、写真のように、ホクトが接近してきてきた瞬間を見ると、親子だなあと実感しました。

旭山動物園は現在、冬期開園中で10時30分が開園時間。2月15日(木)は少し気温が高めで、細かな湿った雪が降る朝でした。今時期は特に外国人観光客が多めで、旭川駅との往復するバスは、混雑する時間は2〜3台が出ているようす。いつものように、空いてる早めのバスを利用したのですが、それでも満員で2台出ていました。冬期のペンギンの散歩の人気を、今更ながらに感じます。

開園してすぐにほっきょくぐま館へ行くと、水槽側にはピリカ(メス/18歳/写真)が、カプセル側にはルル(メス/29歳)が出ていました。

最近の気温の高さで、放飼場の雪も溶けてきているようで、全体的にギュッとしまった雪質のようでした。ピリカは斜面を上下するように往復する、独り暮らし時の常同歩き。歩くコースはツルツルになっているのですが、朝のうちは歩かずに滑降を繰り返していました。うつ伏せのまま滑降していく姿はとても面白いです。母親業をしている間は、ゆめにフィールドを譲っていたせいか、あまり見ることがなかったので、ピリカもすっかりおひとりさまに戻っているのだなあと感じました。

ゆめと離れたのは昨年2023年11月30日の夕飯の時。それまで授乳していたピリカですが、よく吸われていた右胸が、2ヶ月経った現在でも未だに目立っています。

ルル(メス/29歳)は終始よく歩いていました。檻前を短く往復するコースと、扉前を往復するコースが主な歩く場所です。この数週間の間に左のおでこにハゲが出来ていました。

13時30分から始まるホッキョクグマのもぐもぐタイムはピリカが担当し、それが終わると屋内に収容され、代わりにホクトが登場しました。円山動物園の旧世界の熊館では11月以降プールの水を抜くため、ホクトは水に入っておらず、さらにはウッドチップの中で寝ていたため、体は茶色になっています。円山で見たそのままのホクトが、旭山の放飼場に立っているかと思うと、ちょっと不思議な感覚です。たった1日ぶりの再会ですが、移動を終え、無事展示された姿を見られて、とても嬉しかったです。

ピリカが午前中に磨き上げた雪の斜面を、かなり慎重に歩いていたホクト。滑りにくい足裏になっているはずのホッキョクグマが、ペンギン歩きをしている姿は、そうそう見られるものではないでしょう。これがホクトだと思います。
飼育員さんが屋上から魚(オオナゴ?)を投げ入れると、プールに落ちた魚は完全スルーし、近くに飛んできた魚だけを食べました。知っている放飼場とはいえ、久しぶりの来園、展示初日です、あまり派手な動きは見せず落ち着いた行動を取る、おとなのホッキョクグマ「ホクト」でした。

円山在住時でも感じていたことですが、今年の冬のホクトの体は本当にデカい。今回の移動時にも体重を測定されたそうで、転出時よりも75kg程大きくなって帰ってきました。
冬に向かう11月の体重と、真冬2月のすでに出来上がった体の体重の違いというのもあるかもしれません。環境の違い、園館による微妙な餌の違い、ホッケの食べ方(笑)など、いろいろあるのかもしれませんが、見た目の印象が間違いではなかったと確認出来て、このことも非常に嬉しかったです。

登場後30分程で、横になり休み始めたホクト。閉園の音楽が流れるまで、結局起きることはありませんでした。翌日以降は、きっとプールに入ったりしながら、旭山ペースに馴染み、いずれ繁殖のスイッチが入ってくれるだろうと思います。最近のホクトはデカくなった分、動作が緩慢に見えることがあるので、元気ハツラツなピリカに、また一撃をくらうのではないかと心配したり、いやいやもうあんなには走って行けないのでは?と違う心配をしたりもします。
次回はどんな姿が見られるか、とても楽しみです。

ホクトが来園した直後でもあり、個体紹介はまだ更新されていませんでした。

2024年2月15日(木)のホッキョクグマたちの様子です。

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