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【しろくまにっき】ホクトとリラの同居生活 1ヶ月で(一旦)終了


2023年年明けからは目まぐるしく状況が変わっていき、急展開につぐ急展開といった感じのホクト(左/オス22歳)とリラ(右/メス8歳)でした。円山動物園ではこの冬、9年ぶりにホッキョクグマの繁殖に取り組まれており、現在ホッキョクグマの繁殖シーズン真っ只中にあります。9年前の2014年にデナリ(オス当時20歳)とララ(メス当時19歳)の繁殖により誕生したリラが今回の主役となり、新施設ホッキョクグマ館で初めての繁殖に取り組みます。
ホクトとリラの場合、同居訓練→同居生活スタート→繁殖行動→同居解消 までの流れがちょうど1ヶ月で経過しています。通常は単独生活者であるホッキョクグマが、繁殖期だけ共にするという本来の姿を見せてくれています。飼育下では、赤ちゃんが誕生しその子が生後半年を迎えて初めて【繁殖成功】と記録されるということで、まだまだ途中経過でしかありませんが、大事な一歩を進めた喜びは大きいです。


ホクト(オス)のプロフィール
2000年12月8日 ロシアのペルミ動物園生まれ (父ユーコン、母アンデルマ)
2002年6月26日 姫路市立動物園に来園(1歳半)→ユキとの間に生まれた子は生育に至らず
2020年6月1日 旭山動物園へ移動
2021年12月10日 ピリカとの間にゆめ(メス)誕生
2022年11月7日 円山動物園へ移動 リラとの繁殖を目指す
2022年11月12日 円山動物園での公開始まる
2022年11月16日 ホッキョクグマ館へ移動
2022年11月23日 ホッキョクグマ館での展示始まる

リラ(メス)のプロフィール
2014年12月21日 円山動物園生まれ (父デナリ、母ララ)
2015年12月23日 新施設建設のため放飼場を移動
2017年秋 ホッキョクグマ館完成
2018年1月24日 ララとリラ ホッキョクグマ館へ移動
2019年1月10日 ララの療養のタイミングで親離れ(4歳)

お見合い
2022年12月12日(月) 寝室で檻ごしのお見合いがスタート
同居訓練
2023年1月11日(水) 休園日に同居訓練スタート 30分ほど同居し終了
2023年1月12日(木) 1時間ほどで訓練終了(水中トンネル内は観覧可能)
2023年1月13日(金) 同居訓練 休み
2023年1月14日(土) 1時間ほどで訓練終了
2023年1月15日(日) 開園時〜14時45分頃で訓練終了
2023年1月16日(月) 同居訓練 13時30分〜閉園まで
2023年1月17日(火) 午後の同居訓練の途中から観覧制限解除となり公開スタート


同居生活
2023年1月18日(水) 開園時間中の同居生活スタート (夜間の寝室は別)
2023年1月22日(日) 同居休み
2023年1月30日(月) マウント体勢が確認
2023年1月31日(火) 夜も同居スタート(朝夕の給餌時だけ別室)

2023年2月  夜も同居生活を送っているせいか昼夜逆転のような生活となり、開園時間中は昼寝をしたりまったりする時間が多くなる
2023年2月6日(月)  未明に交尾確認
2023年2月9日(木) 6日~9日の間に交尾やマウント体勢を複数回確認
2023年2月10日(金) ホクトのリラへの執着が薄れてくる
2023年2月11日(土) 朝の給餌以降、ホクトが放飼場に出ず、リラもホクトの出舎を阻む様子が見られたため、別居となる


1月11日(水)から同居訓練が始まり、2月11日(土)の朝には同居解消という、あっという間のひと月でした。同居をスタートした直後からの、ホクトとリラの親密ぶりには随分驚かされたもので、リラがいつものハイテンションで遊んでいる姿から、この先発情が訪れるのだろうか?と少し不安になったこともありますが、2月6日から9日にかけての繁殖行動2月11日以降の冷めっぷりを見ると、あの親密ぶりこそが、8歳のリラスタイルの繁殖シーズンの行動だったことがわかりました。


デナリとララ、デナリとキャンディ、ホクトとリラ、それぞれの繁殖期を見ても、仲良しの波は1日の中でも高くなったり低くなったり、結構目まぐるしいようです。
ホッキョクグマの繁殖期は6月頃まであるようで、この先また大きな波が訪れたら、再同居の可能性もあるでしょう。


リラの繁殖期行動の観察は初めてなので、どんな展開が待っているのか予想がつかず、楽しみです。


ホクトがマウント体勢を取った時に、足元の雪が崩れて座り込んでしまった瞬間です。大きなホクトがリラを包み込むような体勢となり微笑ましかったです。なぜ足元の雪が崩れたかというと、リラがトンネル掘りをして遊んでいたせいです。こんな時でもトンネル掘りをして遊んでいるというのが、8歳のリラスタイルなのです。


今回の繁殖が成功するか否かは神のみぞ知るですが、初めての繁殖相手がホクトで良かったと、何度も思ってしまいます。今後は、成功の確率アップのためにも再同居するといいなあと願い、母体となるであろうリラが心身ともに健やかな生活を送っていけるよう応援していきたいと思います。秋以降の産室収容については、糞尿の検査等により決められるとのことです。

同居が解消された現在も、時々2頭の様子を見ては、同居を試みているようです。
2月11日閉園後、12日閉園後、24日開園前・・リラはホクトを受け入れる様子はないようす。


隣で過ごしているララ。極寒の冬期、夜間は凍結するため寝室扉が閉鎖されるのですが、今年のララは、夜は外で過ごしているようです。昨年までは屋内で寝ることが多かったですが、今年は少し違いますね。


デナリは屋外でぐっすり。檻の中を往復する時間もあり、デナリのプチ繁殖シーズンが来ている感じです。今年のデナリはお尻周辺の毛が汚れておらず、とてもきれいな状態です。今季は早い段階から屋内でホース水をかけてもらっているようで、プールがなくても、さっぱり出来ているデナリでした。

ホクトの紹介から、同居訓練、同居生活、同居解消までをまとめた映像です。

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コメント

  1. 智佳 より:

    リラとホクト仲良くなるといいですね。ガンバ‼

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