
2026年の夏、札幌市円山動物園のホッキョクグマたちを見ていると、例年以上に「変化」が多い夏だったと感じます。6月から8月にかけて、ライトとララの展示場交替をはじめ、ララの治療や検査、恒例のイベント、さらには冷房設備のトラブルまで、さまざまな出来事がありました。
今回は、2026年夏に行われたホッキョクグマたちの展示場交替と、その周辺で起きた出来事を時系列で振り返ってみます。2026年夏の「しろくまにっき」です。
6月10日 ライトとララの個体移動

夏の大きな変化は、6月10日から始まりました。休園日だったこの日、ライトとララの個体移動が行われました。これまでホッキョクグマ館で過ごしていたライトが旧世界の熊館へ、そしてララがホッキョクグマ館へ移動しました。
翌6月11日には、ライトが旧世界の熊館の北3マスで展示を開始。
そして6月13日には展示スペースが北4マスへと拡張されました。
ライトにとっては、それまでとは違う環境での新しい生活が始まったことになります。
6月16日 ララがホッキョクグマ館で展示スタート

6月16日からは、ララがホッキョクグマ館で展示をスタートしました。リラとの交替展示という形です。ホッキョクグマ館ではオープンからしばらく過ごしていたララですが、改めてララがこの展示場にいる姿を見ると、やはり独特の存在感を感じます。そして31歳という高齢でありながら、アザラシに反応したり、何度も飛び込んだりと現役感を見せつける行動の数々が観られました。
7月4日 ララの左後肢に出血

7月4日には、ララの左後肢の先に出血が確認されました。その後の様子を気にしながら見守る日々が続きました。
7月10日 ライト、旧世界の熊館で初トレーニング

7月10日には、旧世界の熊館では初めてのハズバンダリートレーニングが行われました。ホッキョクグマ館でも継続して行われていますが、その風景は観ることは出来ません。ただ、旧世界の熊館は、距離的に近いので、少しだけその様子を垣間見ることが出来ます。
7月21日 3頭にうれしい「お魚プレゼント」
7月21日には、発泡スチロール協会から提供された新鮮なお魚(ブリ)のプレゼントがありました。ララ、ライト、リラ、それぞれに魚が贈られ、3頭がそれぞれの場所で味わいました。普段とは違うごちそうを前にしたホッキョクグマたちの表情は、やはり見ているこちらまで嬉しくなります。
7月22日 ホッキョクグマ館にミストを設置

暑さが厳しくなってくる7月下旬。7月22日(休園日)には、ホッキョクグマ館の寝室扉の上にミストを設置する作業が行われました。今まで観覧エリアのガラス面の上に設置されていたものが、ホッキョクグマの寝室の出入り口上部に、付け替えられたのです。22日は雨が降る曇り空だったので稼働せず、移設後初めて稼働したのは7月23日でした。その瞬間も特にビビることもなく、見上げて確認していたリラ、そしてララでした。
7月24日 ララ、後肢の治療と検査

7月24日には、ララの後肢の治療と検査が行われ、この日は非展示となりました。ララの麻酔下での治療・検査は、ホッキョクグマ館の寝室で午前中に行われました(写真リラの目の前の寝室)。結果、大きなケガではなかったことが判明、傷口の清潔を保つためにも、しばらくメイン放飼場展示はお休み。
7月26日 ララ、旧世界の熊館へ

そして7月26日午後、ララは再び旧世界の熊館へ戻りました。右腕のところには採血のために四角く毛刈りされ、左後肢先の傷口周辺も毛刈りされています。
ライトが北側4マス使用しているため、ひとマス空けた南3マスをララが使用。
7月28日 夏恒例「氷のプレゼント」
7月28日には、毎年恒例の「氷のプレゼント」が行われました。暑い夏にぴったりのイベントです。
昨年は、ホッキョクグマ館でリラとライトが交替展示しているため、ライトの氷プレゼントの様子が観られませんでしたが、今年は3頭ともの様子が観られました。
8月5日 ホッキョクグマ館のメインプールを清掃

8月5日休園日には、ホッキョクグマ館のメインプールで落水清掃が行われました。翌朝は水がある程度貯まるまで、リラの展示が中止されていましたが、11時過ぎにリラの展示が始まりました。
用意された餌を食べた後、注水中の少し浅めのプールに入り、水浴を楽しんでいました。
8月9日 空調不調で、再び展示場変更

8月9日、大きな動きがありました。ララのいつもの寝室の空調に不調が発生したため、空けていたひとマスをララに開放し、空調が安定している寝室へ移動となりました。
ライトとララの間にはひとマス空けられるため、ライトの展示場は北側3マス分となりました。
8月13日 旧世界の熊館で冷房設備が停止
さらに8月13日には、旧世界の熊館全体の冷房設備が停止するトラブルが発生しました。日中はまだ暑い札幌。札幌市内の「氷やの橋さん」から氷の寄付をいただくなどし、動物の体調に配慮しながら慌ただしく対応。お盆の時期にも関わらず、夕方には業者さんの対応も叶い復旧。
この影響で、ライトは急遽ホッキョクグマ館へ移動することになり、開園時間中に旧世界の熊館内の横移動を始め、閉園後に無事ホッキョクグマ館への移動を終えました。
旧世界の熊館の冷房設備は復旧しましたが、ララは北3マスでしばらく過ごすことに。

一番北側の放飼場の堀には土が入っているので、自然に生えた草木があり、環境エンリッチメントの観点からもいい刺激になりそうです。結局ライトは交替期間中にこの場所に降りることはなく、少々残念でした。

8月16日 ライト、ホッキョクグマ館で展示再開

そして8月16日。ライトのホッキョクグマ館での展示が再開されました。今まで通り、リラと交替でメイン放飼場とサブ放飼場を使います。
6月10日に展示場を移動し、8月13日に戻るという、ちょうど2ヶ月間の移動期間を終えたライト。これからの移動は、もう楽々になるのではないでしょうか。きっと大きく成長、いい経験になったのでは?と思います。
まとめ

2026年06月10日(水/休) 個体移動(ライト⇔ララ)
2026年06月11日(木) ライト旧世界の熊館(北3マス)
2026年06月13日(土) ライト展示場拡張(北4マス)
2026年06月16日(火) ララ・ホッキョクグマ館で展示スタート(リラと交替展示)
2026年07月04日(土) ララ・左後肢先に出血
2026年07月10日(金) ライト・旧世界の熊館で初トレーニング
2026年07月21日(火) 発泡スチロール協会提供のお魚プレゼント
2026年07月22日(水/休) ホッキョクグマ館寝室扉上にミスト設置作業
2026年07月24日(金) ララ後肢治療と検査実施により非展示
2026年07月26日(日) ララ旧世界の熊館へ戻る(南3マス使用)
2026年07月28日(火) 氷のプレゼント(株式会社西岡建設提供)
2026年08月05日(水/休) ホッキョクグマ館メインプール落水清掃
2026年08月09日(日) ララ寝室空調の不調により寝室移動(南4マスに) ライト(北3マスに)
2026年08月13日(木) 旧世界の熊館全体の冷房設備が停止するトラブル発生 →夕方復旧 ※急遽ライトはホッキョクグマ館へ移動 ララは北3マス
2026年08月16日(日) ライト・ホッキョクグマ館での展示再開



もうすぐ秋がやってくるよ・・
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