
振り返ればこの秋は何かといろいろあった気がする円山動物園のホッキョクグマたち。11月に入り、ついにライト(写真左/オス/12歳)とリラ(写真右/メス/10歳)の檻越しのお見合いが始まりました。ホッキョクグマの繁殖期は個体や地域によっても多少ずれるようですが、だいたいは冬から春先に訪れています。今季初めて繁殖を目指す予定のペア(ライトとリラ)にとっては、まずは第一段階となるお見合いからのスタートです。

写真のお知らせが貼られたのは、休園期間明けの11月17日(月)の午後。
11月に入ってから、2頭のお見合いを始められたそうです。日中は屋内の檻越しに、お互いの姿を見られる状態にあるだけで、常に隣合わせでもなく、離れたり、自由にそれぞれのエリアを過ごせます。オスとのお見合い・同居経験のあるリラにとっては、今回は比較的落ち着き、おしとやかだそうですが、初めての経験となるライトには、今までと違う環境に慣れないのか、時折吠える声も聞こえています。この2頭が今後どのような展開を迎えるのか、非常に楽しみです。

例年カラスの飛来が多い円山ですが、今年は特に多く、それが長期間だったように思えます。
この秋は、動物園内各所にカラス避けのカイトが設置され、初めて見たリラは興味津々のようでした。

この秋はララ(左)とリラ(右)の獣舎交替もありました。
期間は2025年9月10日(水・休園日)〜10月8日(水・休園日)までの29日間。約1ヶ月の間交替することで、環境エンリッチメント的にも刺激のある期間だったと思います。

2025年10月28日(火)には、ララの麻酔下での検査が行われたため、現在一部の毛が刈られた状態にあるララ。当然ながら毎日少しずつ伸びてきているので、黒っぽい素肌も少しずつ白っぽくなってきています。検査結果によれば内臓の異常も認められなかったようで、大きな不調なく、健康チェックが出来たことが結果的に良かったなあと感じています。

年々広がっているツタの葉も、今年は壁いっぱいに広がり、きれいな紅葉を楽しませてもらいました。ホッキョクグマ館周辺の紅葉の見頃は、毎年10月中旬から11月初めにかけて順次という感じです。

ララの寝室がある檻マスのミニプールはまだ継続中ですが、大プールの水はすでに抜かれています。再び注水されないところを見ると、今年はこのまま大プール営業終了かもしれません。

例年、雪が降り積もる時期になると、ララの放飼場エリアは少し縮小されます。広範囲を歩けるのはあとしばらくかな〜
リラとライトのお見合いの様子と、2025年現在、国内にいるホッキョクグマ31頭の紹介です。
皆少しずつ住居、ペアを変えつつ、国内個体の繁栄を目指しています。今季の円山動物園でもそれが実ってくれるといいなあと願っています。
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