
(Dai the Hokkaido brown bear, male 14 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2025.11.08)
11月8日(土)には今季初の積雪となり、冬らしい景色となっていた札幌。この雪は動物の足跡をくっきりと残すので、野生動物の存在を、嗅覚の弱い人間にも目に見える形で教えてくれます。
昨日11月9日(日)はついに円山動物園の敷地内(動物園の森)で足跡が発見され、安全確保のため急遽12時で閉園となりました。タイミングがいいことに(?)11月10日~14日はもともと休園日となっているため、その期間中に施設点検、対応がされるとのことです。
さらに今日11月10日(月)には、北海道神宮付近、円山動物園内の総合水鳥舎周辺にも足跡が観られたということで、さらに緊迫した状態だということがわかります。

11月9日(日)に足跡が確認されたのは、円山動物園の敷地内にある「動物園の森」。
通常は立ち入りが制限されているので、来園者は入れない場所。写真は以前のもので、2010年1月の真冬の森です。

そこには円山川が流れており、この川沿いに複数の足跡があったようです。ヒグマは川に沿って来るといいますが、やはり・・という感じですね。

写真右上には高いケージが見えますが、こちらは非公開施設の野生復帰ゾーン。ここにも現れていたようで、猛禽たちの餌を狙って侵入したようです。

参考資料として写真を載せますが、円山動物園で飼育されているエゾヒグマの足跡です。
今回の野生個体の足幅は10cmくらいということなので、成獣のオスではなさそうですね。若い個体か、メスでしょうか。

円山動物園の森は、2010年は写真のような柵で囲われていましたが、現在ではもう少し違う形になっているかもしれません。雪が深くなれば、簡単に超えられてしまいそうです。

こちらはホッキョクグマの足跡。奥がメスのリラ、手前がオスのライト。大きさが違います。
雪が降るとこういう発見の楽しみがありますが、野生のエゾヒグマには遭遇したくないものです。
野生のヒグマたちは、なるべく早く寝てほしいと願うばかり。
ホッキョクグマのリラは、案外早くから気づいていたのでは?と思うことがあります。
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