ペルシャヒョウのヤヤ

円山動物園の熱帯動物館の中で、時折、存在感溢れる大きな吠え声を聞かせてくれていた、
ペルシャヒョウのヤヤ(メス)が亡くなりました。

今年に入り、急にゆったりした動きになってきたヤヤ。
この木の台の上は、いつものお昼寝の場所ですが、ここからあまり動かなくなりました。



それでも、時々はゆっくり歩いたり、鋭い眼光を見せてくれ、
ご老体だけど、なんとかこの冬を乗りきって！と願ったものです。



ヤヤは、国内最高齢。(18歳)
今この時点で、麻酔を打って捕まえたりすることは、逆に命を縮めかねないので、
見守るしかありません。
今月初めは、それでも少しは、餌を食べているようでしたが、ここ数日はガクンと落ちた様子。



昨年末の事、ヤヤの右下の牙が取れていたのに気づかれたそうです。
原因は不明ですが、その辺りから、元気もなくなったようで・・・
(牙は、探したけれども見つからなかったようです)



昨日は、辛そうな様子になっていたため、観覧中止となっていました。
そして今朝早く、飼育員さんが見に行ったところ、奥の方へ移動し、亡くなっていたそうです。



ヤヤは、円山生まれの円山育ち。
ロシアのノボシビルスク市動物園からやって来た、アレックとエヴァの間の、
三つ子の1頭として生まれました。
兄弟の2頭は、韓国へ渡り、ヤヤだけが円山に残り、私達を楽しませてくれました。



ちょうど一年前、げんきとゆうきの初公開の日。
いつになく溢れるお客さんを、不思議そうに、緊張しながら見ていたヤヤ。



つい先週に撮った映像です。
飼育員さんたちに、替わる替わる声をかけてもらい、エールを送られ、頑張っていたヤヤ。
とても残念ですが、どうもありがとうと、送ってあげたいです。
ペルシャヒョウは希少動物で、あとは、
北海道　釧路動物園
岩手県　岩手サファリパーク
福島県　東北サファリパーク
愛知県　東山動物園
の4園でしか、見られなくなりました。