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【繁殖期】ゴマフアザラシの鳴き声・奇妙な音はどこから?

(Gin the Spotted Seal, male 8 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2024.04.15)
円山動物園のゴマフアザラシのギン(オス/8歳)です。野生出身で2016年5月に千葉県一宮町の海岸で保護され鴨川シーワールドでしばらく過ごした後、円山動物園に来園しました。誕生日はわかりませんが、2016年春生まれということで、今年春で8歳になる個体です。
3月〜4月はゴマフアザラシの繁殖期。オスはこの時期ならではの、特徴的な鳴き声を発します。ホッキョクグマ館周辺にいたら聞こえてくるギンの鳴き声と、プール近くに行くと聞こえてくる、奇妙な音を実際に聞いてみましょう。

鳴き声は誰もが気づくレベルの大きさですが、コン、ココン、コン、コン・・という音は、聞こえてもまさかアザラシが出しているとは、思われないかもしれません。

ギンは現在、サブプールで飼育されており、プールの壁にはこんなサインが貼られています。

2021年にはこんなサインが貼られていたことがあります。襟裳岬の風の館の骨格標本を元にされたアザラシの骨の説明です。

ゴマフアザラシは、肩甲骨のあたりを震わせてコンコンという音を出しているそうなのです。水中で遠くまで響く音と振動で、メスへのアピールをしているのでしょう。
一年に一度、この時期だけに聞こえる声と音なので、耳をすませてみるのもいいでしょう。

4月20日(土)14時から行われたアザラシガイドの中では、アザラシのヒゲについてのお話があり、実際に触ることが出来ました。写真は抜けたヒゲ。細いパスタのような感じで、コシがあり、表面は波打っています。このヒゲがセンサーの役割となり、餌となる魚や、障害物の存在を感じ取ることが出来るようです。

マシロ(メス/8歳)です。3月17日に息子のハクが東京動物専門学校富里キャンパスへ移動していった後は、ギンと交替でメインプールに出ています。
現在は、サブ=ギン(オス/8歳)、メイン=マシロ(メス/8歳)、アズキ(メス/7歳)、屋内サブプール=ゼニガタアザラシのジージー(メス/35歳/国内最高齢)の、全4頭が飼育されている円山動物園です。

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