
東京・上野動物園で暮らすホッキョクグマのイコロ(オス/17歳)が、大阪の天王寺動物園へ移動することが発表されました。
移動予定日は、2026年11月2日(月)。
両園が休園日となる日に、新たな繁殖を目指して旅立つことになります。
イコロは2008年12月9日、札幌市円山動物園でデナリとララの間に生まれました。今年の12月には18歳を迎えます。
もうそんな年齢になるのか……と、月日の流れの早さを感じずにはいられません。
上野動物園HP ホッキョクグマの「イコロ」を移動します
天王寺動物園ブログ ホッキョクグマが来園します

イコロといえば、やはり思い出されるのが、円山動物園で誕生した双子のホッキョクグマとして、全国的な人気を集めたあの頃のこと。
双子のキロル(オス)とともに、双子のホッキョクグマの赤ちゃんをひと目見ようと多くの人が訪れ、「イコキロ」の愛称で親しまれました。
デナリとララの間に生まれた、愛らしく、初めてのオス2頭。
当時の盛り上がりを覚えている方も多いのではないでしょうか。

イコロとキロルは、円山動物園で成長した後、おびひろ動物園へ一時預かりとして移動。
その後、イコロは2015年に上野動物園へ。繁殖を目的とした新たな生活が始まりました。
上野では、イタリアのファザーノ・サファリ生まれ、同じ年のメス、デアとの繁殖を目指し、同居の試みが続けられてきました。
年を重ねるにつれて2頭の関係は良好になり、交尾も確認されたそうです。しかし、出産には至りませんでした。人工授精にも取り組まれましたが、繁殖という結果には結びつかなかったと、上野動物園から発表されています。
繁殖を目指して積み重ねられてきた飼育員さんたちの努力を思うと、簡単に語れることではありません。
ホッキョクグマの繁殖は、ただオスとメスが一緒に暮らせば実現するというものではなく、個体同士の相性や体調、繁殖に適した時期など、さまざまな条件が関わります。
自然界でも、新しい命が誕生するまでには多くの条件が重なります。飼育下であっても、それは決して当たり前のことではないですね。
今回の移動では、イコロの新たな可能性が開かれることへの期待も感じました。
繁殖という目標がある一方で、何よりも大切なのは、イコロがこれからも心身共に健やかに、その個性らしく暮らしていけること。
10月も下旬に差しかかりましたが、東京はまだまだ気温が高めで、最高気温が28℃を記録し、北国暮らしにとっては蒸し暑く感じます。
そんな東京から、イコロの新たな旅立ちに思いを寄せて。
イコロは東のコンクリートジャングルから、西のコンクリートジャングルに移り住むのね・・・



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