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【円山オオカミず865】ジュリとカエデ 初めての屠体給餌の反応

(シンリンオオカミ カエデ(左)ジュリ(右) メス生後9ヶ月 2023年2月23日)
鹿児島の平川動物公園から札幌の円山動物園にやってきた、シンリンオオカミの姉妹、カエデとジュリですが、先日2月23日に彼女たちにとって初めての屠体給餌が行われました。最近では全国の動物園で行われ始めているので、「屠体(とたい)給餌」という言葉を耳にする機会も増えてきました。見た目は立派な体格になってきましたが、まだ1歳未満の幼年個体の2頭はどんな反応を見せてくれたのでしょうか。


園内各所には【屠体給餌】についての説明が掲示されています。
屠体(とたい)とは、動物の死体のこと。駆除された動物の多くは廃棄処分になっている現状です。


駆除の方法、処理など、適切に行われたものに限って、動物園で給餌を行われます。
円山動物園では最近、ブチハイエナ、ユキヒョウ、アムールトラにも屠体給餌が行われています。
シンリンオオカミには、以前飼育されていた個体でエゾシカの一部を皮付きで給餌されたこともありました。(戌年特別給餌)


野生の動物は、自分たちで狩りをし、その動物の命をいただくわけですから、骨・皮がついているものを食べることは、ごく自然なこと。


しかしこちらの2頭はまだ幼いせいか、親元から離れてまだ間もないせいか、いつもと違う雰囲気にさらに警戒度が増したのか・・・


屠体に警戒して、サブ放飼場から一歩も出られずに終わりました。
用意された2つの屠体は、結局閉園前に回収されたのですが、それでも2頭はメインに出られず、そのまま朝までサブで過ごしたそうです。相当警戒心が強く、逆に危険を回避し、生き抜く頼もしささえ感じます。

回収された1つは皮と蹄をはずし(冷凍保存)、肉と骨はいつもの餌と一緒に給餌したところ、ちゃんと食べたそうです。「皮と蹄」が大きな警戒要因だったのかもしれません。
もう1つの屠体は、アムールトラのトートにプレゼントされ、美味しく食べてくれたとのことです。
翌朝、ジュリは寝室経由でメインに出たそうですが、カエデは寝室に入らず、イベント当日に凍りついて開けられなかったサブ放飼場とメインの間の扉を開放して、カエデをメインに誘導されたそうです。こんなところにも、それぞれの個性が見られます。

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