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キリンの記 66 思った以上に首は曲がるキリン それは熱烈求愛のシーンでも

(Yurika the Giraffe, female 5 years old, Sapporo Maruyama Zoo, 2024.05.17)
緑あふれる季節になってきました。円山動物園のキリン館周辺も緑でいっぱいになり、キリンたちが首を伸ばしてはあちこちの葉を食べているのを見かけます。獣舎の支柱と同じ角度で首を曲げて草を食んでいるのはユリカ(メス/5歳)。2020年9月14日に多摩動物公園から来園した個体です。

体をかがめ地面に顔を近づける時、前足を左右に開く個体と、前足を曲げる個体がいますが、ユリカは前足を開くタイプですね。

屈伸

以前、円山で暮らしていたマサイキリンのナナコは、足を曲げるタイプでした。

「えっ!?」と驚いた瞬間でしたが、手前はテンスケ(オス)、奥がユリカ(メス)です。テンスケの頭は木の向こう側にあります。

そんなところから曲がるの!?と思うくらい、首元の方から曲げて、頭はお尻に近づいています。

首の曲げ方を調整しながら、どうやら頭の上が痒かったのか、自分の尻尾を使って角の部分を触っていました。

首の中の骨は一体どうなっているのかと思いますが、首の骨はヒトと同じく7個あり、その1個のサイズがかなり大きいことが、骨格標本を見てもわかります。

最近では、首の骨の7個目と繋がる胸骨(胸椎)も、首の動きを助ける役割を果たしているとわかったそうで、8番目の首の骨とも言われています。確かにあれだけの重さと長さを支えるのだから、元の部分は重要なんだろうなあと想像は出来ます。

現在、繁殖制限のため柵で仕切られて生活しているテンスケ(手前)とユリカ(奥)ですが、時々熱烈アピールをしているテンスケの姿を見ることがあります。首をユリカの首に絡めて、引き寄せようと頑張るテンスケ。それにしてもよく曲がるキリンの首です。

熱い想いは届かず、今日も舌を伸ばし木の葉を食べるテンスケなのでした。

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