(Venus the Polar Bear, female 20 years old,Ranua Wildlife Park, 2025.05.16)
今回、初めてのフィンランドで訪れたのはラヌア動物園。ホッキョクグマが飼育されている世界最北の動物園になると思います。調べると、ノルウェーにもポーラーパークという動物園がさらに少し北にあり、ラヌア動物園のように北極圏の動物が飼育されているようですが、ホッキョクグマはいません。
ノルウェーのポーラーパーク 北緯68.7度 (世界最北の動物園、ホッキョクグマはいない)
フィンランドのラヌア動物園(Ranua Wildlife Park) 北緯65.9度
ロシアのペルミ動物園 北緯57.9度 (ホクト・ゴーゴの故郷)
ロシアのノボシビルスク動物園 北緯55度 (イッちゃんの故郷)
カナダのアシニボインパーク動物園 北緯49.8度
日本の旭山動物園 北緯43.7度 (日本最北)
ブラジルのサンパウロ水族館 南緯23.5度
オーストラリアのシーワールド 南緯27.8度
オーストラリアのシーワールドが、ホッキョクグマのいる世界最南の動物園になるのかもしれません。先日までずっと、そう思い続けていましたが、昨年末にブラジルのサンパウロ水族館でホッキョクグマの赤ちゃんが誕生したというニュースで、ブラジルにもホッキョクグマがいたことを初めて知り、もしかしたら知らないだけで、他にもホッキョクグマが南国にもいるかもしれないと、少し疑い始めております。
とりあえず、今のところ、最北と最南を制覇したぞ!と思うことにしています(笑)
ラヌア動物園には、ホッキョクグマの他にたくさんの北極圏に生息する動物たちが展示されていましたので、一部をご紹介。
Brown Bear (ヒグマ)
日本のエゾヒグマ(ヒグマの亜種)は黒っぽい毛と茶色の毛、金色っぽい毛が混在しますが、このブラウンベアは、本当に茶系一色です。まるっこくて、大きいです。午前中に少し姿が観られただけで、ほとんど屋内施設に入ってしまいました。
Wolverine (クズリ)
円山のホッキョクグマ館の屋外放飼場の陸地と同じくらいの広さのエリアに、クズリが2頭。朝は広い放飼場をぐるっぐる走り回っていました。午後は丸くなって寝ていました。日本の動物園でまだ観たことはありませんが、海外では割とよく見る存在。
European mink (ヨーロッパミンク)
お水を飲んだ時の顔。
Eurasian otter (ユーラシアカワウソ)
まだ溶け残った雪面の上で追いかけっこをして、じゃれ合っていました。
Wild forest reindeer
フィンランドの森のトナカイは、トナカイとは近縁ですが、体が大きく、北部の森や山岳地帯に元々生息していたそう。ベルクマンの法則通りですね。柵から1メートルくらいの近距離で、赤ちゃんのお世話をし、授乳音も聞こえるほどでした。
Grey wolf
フィンランド語でオオカミのことを”Susi”(スシ)と表記しているので、日本人には妙に馴染みやすく、覚えやすいフィンランド語です。
朝のSusiたちは、広大な放飼場内で集団行動しており、Susiらしい面を見せてもらいましたが、午後はみんなバラバラになり、各々好きな場所で休んでいました。北欧で見るオオカミたちは、イメージ通りカッコいいです。
Great grey owl
ラップランド地方の最北端を除くフィンランド中部、および北部で見られるそうです。オランウータンのフランジを持つオスの顔にも見えてきます。
Bank vole(ヨーロッパヤチネズミ)
針葉樹の枝にチョコチョコ移動している、胴体だけの長さが私の指の関節2つ分くらいの小さな赤茶色のネズミでした。
Lynx (オオヤマネコ)
グリコのポーズをとっています(笑)。ヒグマと同レベルの広大なエリアで2頭が飼育されていましたが、探すのに一苦労。朝は活発に動き回っており、写真のように柵にしがみつく瞬間も観られました。オオヤマネコが走り回る姿を初めて観て、こうやって野ウサギを狩ったりしているんだろうなと想像出来ました。
ラヌア動物園で見た餌には、ラットの他に毛のついたうさぎも観られました。少し大きめの動物を餌に使うこもあるかもしれません。背骨と肋骨がついた、大きめの骨が放置されたところもありました。
以上、飼育されていた動物の一部をご紹介しました。
厳しい寒さの冬の北欧もきっと素晴らしいでしょうね。
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